【広告マンガの作り方③】下描きってどんな工程?

どうもこんにちは、クリエイティブ部です。
今回のテーマは、「広告マンガの下描きについて」です。

 

前回ではネームという簡単な絵が載った、
「マンガの設計図」について取り上げておりますが…
ついに!ここから!

 

漫画家さんの絵が載って参ります!!(ドンドンパフパフ♪)

 

編集の我々も、ドキドキ☆ワクワクの工程です(^▽^)

 

今回は、そんな下描きの完成までの流れを、実例を元に簡単に説明して参ります。

 

 

 

Check①そもそも下絵って何?

 

下描きでは、ネーム段階でザックリと書かれていた部分を描き込んでいき、
「実際の仕上がり時に描かれる絵」の詳細を決めていきます。

 

例えば、人物の『笑顔』ですが、一言に『笑顔』といっても、色々な『笑顔』がありますよね?
幸せそうな笑顔なのか、楽しそうな笑顔なのか、少し照れているのか、はたまた200%の笑顔なのか…。
目や口の開き具合や、眉の上がり方一つを取っても、細かいニュアンスが変わってきます。

 

 

■引用画像:防衛省様『「平和を仕事にする」自衛官-誇りとやりがいを胸に-』
   

 

左がネーム、右が下描きです。
ご覧の通り、人物の表情や服装、居酒屋の様子がハッキリとしました。
※5コマ目については、諸事情により省略しております。

 

 

 

Check②下描きの確認って何を見ればいいの?

 

では上記のような下描きがあがってきたとして、
一体どこを確認すれば良いのでしょうか。

下描きを確認するときの大きなポイントは、下記2点です。

 

①元となったネームと比べてみて間違いはないか。
②描き込まれている絵に間違いや違和感はないか。

 (例)「今回の商品は正方形なのに、長方形になっている」
    「長袖長ズボンの作業服が、半袖長ズボンになっている」 等

 

今回の場合、下描き確認による修正で、次のようになりました。
※通常、線画での「ご発注者様の確認工程」はございませんが、わかりやすく線画状態にしております。

 

   

 

左が修正前で、右が修正後です。

変更点はこちら↓

 

①主人公のパーカーを脱がせる。
 →同席している周囲のキャラクターと比べて、厚着をしているか、
  上着を脱いでいないように見えたため、居酒屋シーンのみ脱がせることに。
②2コマ目の先輩のセリフを増やすため、フキダシを追加。
③名前のテロップを追加。
④3コマ目の主人公の前にもビールを置く。
⑤6コマ目の紙、実際に配布されているチラシを参考にする。

 

 

他にも業界や内容ごとに、注意しなければならないポイントもあったりします。
そのため、制作物に応じた臨機応変な対応が必要になります。

 

また、「ここは修正が必要?」という判断のつきにくい部分がございましたら、お気軽に各担当編集にご相談ください^^

 

 

 

以上、ご参考になりましたか?

 

次回は仕上げについて解説します!