どうもこんにちは、クリエイティブ部です。
今回のテーマは、「広告マンガの下描きについて」です。
前回ではネームという簡単な絵が載った、
「マンガの設計図」について取り上げておりますが…
ついに!ここから!
漫画家さんの絵が載って参ります!!(ドンドンパフパフ♪)
編集の我々も、ドキドキ☆ワクワクの工程です(^▽^)
今回は、そんな下描きの完成までの流れを、実例を元に簡単に説明して参ります。
Check①そもそも下絵って何?
下描きでは、ネーム段階でザックリと書かれていた部分を描き込んでいき、
「実際の仕上がり時に描かれる絵」の詳細を決めていきます。
例えば、人物の『笑顔』ですが、一言に『笑顔』といっても、色々な『笑顔』がありますよね?
幸せそうな笑顔なのか、楽しそうな笑顔なのか、少し照れているのか、はたまた200%の笑顔なのか…。
目や口の開き具合や、眉の上がり方一つを取っても、細かいニュアンスが変わってきます。
■引用画像:防衛省様『「平和を仕事にする」自衛官-誇りとやりがいを胸に-』
左がネーム、右が下描きです。
ご覧の通り、人物の表情や服装、居酒屋の様子がハッキリとしました。
※5コマ目については、諸事情により省略しております。
Check②下描きの確認って何を見ればいいの?
では上記のような下描きがあがってきたとして、
一体どこを確認すれば良いのでしょうか。
下描きを確認するときの大きなポイントは、下記2点です。
①元となったネームと比べてみて間違いはないか。
②描き込まれている絵に間違いや違和感はないか。
(例)「今回の商品は正方形なのに、長方形になっている」
「長袖長ズボンの作業服が、半袖長ズボンになっている」 等
今回の場合、下描き確認による修正で、次のようになりました。
※通常、線画での「ご発注者様の確認工程」はございませんが、わかりやすく線画状態にしております。
左が修正前で、右が修正後です。
変更点はこちら↓
①主人公のパーカーを脱がせる。
→同席している周囲のキャラクターと比べて、厚着をしているか、
上着を脱いでいないように見えたため、居酒屋シーンのみ脱がせることに。
②2コマ目の先輩のセリフを増やすため、フキダシを追加。
③名前のテロップを追加。
④3コマ目の主人公の前にもビールを置く。
⑤6コマ目の紙、実際に配布されているチラシを参考にする。
他にも業界や内容ごとに、注意しなければならないポイントもあったりします。
そのため、制作物に応じた臨機応変な対応が必要になります。
また、「ここは修正が必要?」という判断のつきにくい部分がございましたら、お気軽に各担当編集にご相談ください^^
以上、ご参考になりましたか?
次回は仕上げについて解説します!