AIDMAを使ったマーケティング施策と親和性の高い「漫画」というツール

こんにちは!戒能です。

 

「AIDMA(アイドマ)の法則」という言葉を聞いたことはありますか?

 

AIDMAとは……

 

Attention:注目、商品やサービスについて知る
Interest:興味を持つ
Desire:欲しいという欲求
Memory:記憶
Action:購買行動

 

の頭文字をとったもの。

 

広告やマーケティングの世界で昔からよく使われていて、消費者が商品やサービスを購入するまでの“心の動き”を表したものです。

 

さて、ここでちょっと考えていただきたいことがあります。
あなたがメッセージを伝えたい相手は、AIDMAのどのフェーズに位置していますか?
そのフェーズに適しているツールは何でしょうか?(漫画・動画・文字情報

 

 

認知度を高めたい……それはAttentionの段階


まだ商品やサービスが十分に認知されていないのであれば、まずAttentionに取り組むべきです。

 

Attention、つまり認知の段階では「発見性を高めること」が最大の目的。
こちらの記事で紹介したように、Webサイトやパンフレットにおいて、発見性に優れているのは「漫画」です。

 

動画は印刷物には掲載できませんし、Webサイトでは「再生」ボタンを押す必要があり、ユーザーがそこまでやって見てくれるかどうかわかりません。

 

漫画があることで、消費者(ユーザー)は、

「あ、漫画だ」

と注目してくれるのです。

 

 

「続きが読みたい!」と思わせるとっておきの方法とは


 


Attentionの段階を経て、次はInterest──興味を持つ段階に移ります。

 

ここでは、次のDesire、「欲しい!」という感情につなげるため、興味を掻き立てることが目的です。

 

漫画で「問題提起未解決型」のストーリーを描くことにより、興味喚起に優れた効果を発揮します。

 

「問題提起未解決型」とは、例えば、東野圭吾氏の『どちらかが彼を殺した(講談社)』のように(筆者は推理小説が好きなのです(笑))、事件・問題などが発生し、それを解決するシーンを見せずに終わる方法です。

 

ミステリーでいうと、一番スッキリする山場のシーン、解決の場面が描かれないことになるので、読者はずっと気になり続けます。

 

この型は「続きを読みたい」と思ってほしいときにたいへん効果的です。
いってみれば「続きはWebで」形式です。

 

 

消費者の“欲しい心”に火をつける


 

【Attention】で注意を引いて、【Interest】で興味を持ってもらったら、今度は【Desire】、「欲しい!」と思ってもらわなければなりません。

 

ここではその判断材料となる製品やサービスについての情報をできるだけ多く、しかも手軽に得られるかがポイントとなります。

 

この段階にある消費者は既に興味は持っているので、イラストと文字情報(テキスト)で簡潔に伝えてあげるのがよいでしょう。

 

前の「Interest」での「問題提起未解決型」と組み合わせると、より効果的な流れを作ることが出来ます。

 

漫画で興味喚起をして、テキストでその解決となる製品やサービスの情報を伝えるのです。

 

こうすることで、よりスムーズに消費者に情報を伝えることが出来る理想形となります。

 

 

「やっぱり気になる……」


 

AIDMAの「M」Memoryの段階です。

この記憶の段階では、インパクトとわかりやすさが重要です。

 

ここでは、テキストよりもビジュアルがポイントになります。

絵としての記憶は、強く残ります。

 

記憶の達人などは、単語や文章を暗記する際、文字を絵として記憶するといった話もあります。

 

さらにストーリーがあると、記憶の定着率は大きく向上します。

 

日本史も、人物の名前をただ覚えるよりも、その人物がどういった生まれで、誰と繋がりがあって、どういう事を成し遂げたかといったストーリーと関連付けて覚えた方が覚えやすいですよね。

 

商品ができるまでの開発秘話などでメリットをアピールしたい場合、漫画は最適なツールになります。

 

「よし買おう!」に至る最後のひと押し


 

AIDOMA最後のActionとは、購買行動を指します。

 

この段階で重要なのは、購買後の具体的なイメージを与える、つまり、背中を押してあげることです。

 

買ったらこういうプラスな未来が待っている、悩みが解決される → だったら今買おう!という決断に至ります。

 

「買った後の幸せが見える」という点では、感情を豊かに表現しやすい漫画が最適です。

 

 

動きで「注意」を惹きつけ、続きが気になるストーリーに「興味」を持ってもらい、「購買」で「幸せな未来を感じ取ってもらう」という流れを作るには、漫画は最強のツールといえます。