「伝える」ための動画・漫画の使いわけを考える~パート2~

 
こんにちは!戒能です。
 
前回の「伝える」ための動画・漫画の使いわけを考える、の続きを書いていきます。
 
 
 
  動画 漫画
発見性

◎動きと音の効果で目を振り向かせやすい。
(自動再生の場合)

×再生をクリックする必要がある場合は、動きがないので弱い

◎1枚の中に動きが展開されているので、動画と同じように目を引き付ける

◎紙からWebサイトまで、幅広い場所で見ることができる

手軽さ

×見たい箇所をピンポイントで確認するのに向いていない(時間がかかる)

◎漫画だから手軽に読める。◎目次があれば見たい箇所もすぐに確認できる。

分かりやすさ

◎視覚・聴覚に訴えることが出来る。


◎細かい人の動作を確認できる
(料理・DIYなど)

◎現実的な世界の制限がないため、「分かりやすい例え」を柔軟に作れる

×細かい人の動作には適さない。

疑似体験効果

◎リアルな人間、物、背景を使用できる。
×ストーリー性が重要な場合、役者のスキルが問われてしまう。

◎役者不要で、ストーリーを描ける。
×漫画が好みのタッチでなければ感情移入しづらい。

 

商品のリアルなイメージや使用感を伝えたいなら「動画」

 
前回のブログで、難しい商品やサービスに興味を持ってもらう場合や、物語でストーリーを通して訴えかける場合には漫画が最適だとお話ししましたが、商品の機能やデザインを伝えたい場合は、漫画より動画が強いです。
 
「実物の商品を見せたい!」
「すごい機能を臨場感をもって伝えたい!」
「素敵なデザインのファッションアイテムを、モデルを通して疑似体験してほしい!」
 
……など、「リアル」面での訴求に圧倒的な効果を発揮するのは、動画です。
 
 
 
この動画のように、吸引力のある掃除機を宣伝したい場合、
実演した動画を見てもらった方が即座にその効果が伝わります。
ファッションアイテムでも同じことが言えます。
イラストで表すより、リアルなモデルさんにリアルな商品を身にまとってもらったほうが、情報の受け手は想像しやすいものです。
 
 
「発見性」は動画が強い!しかし場合によっては・・・
 
ツールを選ぶうえで、「発見性」があるかどうかは大切なポイントです。
どれだけ人の目を惹きやすいかということですね。動画は動きがあり、音声もつけることが出来るので、非常に目を惹きやすいです。
電車や駅前などのデジタルサイネージで動画が流れていると、ついつい見てしまいますよね。
 
ただ、Webサイト上で動画を利用する場合は注意が必要です。
なぜなら、再生ボタンを押さないと始まらない場合がほとんどだからです。
 
普段動画サイトなどで動画を見慣れていると、何の違和感も抱かないことでしょう。
しかし、伝えたい側から見ると、これはわりと大きなデメリットなのです。
主要ブラウザは、音声付き自動再生動画をブロックする対策に乗り出しています。この対応により、たとえ、広告でサイトを開けば自動再生する仕組みを入れたとしても、ブロックされて見れないのです。
 
自動再生されなければ、発見性という意味では静止画とイコールになってしまいます。
 
漫画であれば、実際に動きはないものの、コマによって1ページ内に動きの表現を見せることが出来るので、発見性は強いです。
 
さらに漫画は広告として使われるよりも、娯楽として使われることの方が多い媒体なので、読まれやすいという強みもあります。
 
純粋な発見性では動画の方が強いですが、状況によっては漫画の方が有効なこともあるということは覚えておきましょう。
 
 
 
「検索性」が高い漫画

 
何度か見返す可能性があるものであれば、「発見性」に加え「検索性」があるかどうかも見極めた方が良いでしょう。
ここが(もう一度)見たい!と思った時、パッと目的の場所に辿り着けるかどうかという点です。
 
動画だと再度見たいシーンがあっても、巻き戻しや早送り、スライダーなどを駆使して探すか、再生時間を確認しておかなければならず、手間がかかります。
 
漫画だと、ブックマークや、目次機能によって見たいシーンが動画よりもスピーディーに探せますので、内容理解が重要な勉強本やマニュアルについては、どこでも読めて、見たいシーンもすぐに探せる漫画の方に軍配が上がります。
 
ちなみに・・・漫画は20ページ以内に1話完結させるのが最も効果的だといわれています。
 
20ページとは2分間で読み切れるページ数ですが、この2分間が情報の受け手側に集中して読んで頂ける時間内なのです。
 
 
いかがでしょうか?
 
次回はちょっと視点を変えて、AIDMAの法則を考えながら、
動画と漫画の位置づけを考えたいと思います。