お金をかけて業務マニュアルをつくったはいいものの、全然活用されていない!
かといって、OJTでじっくり育てていくなんて、そんな悠長なことは言ってられない。
なんとかマニュアルを有効活用して、社員やアルバイト教育にかかるコストを削減できないか……。
いま、現場が抱える「社員教育」の問題は深刻です。
文字情報だけで伝えるのは100パー、無理!
かつて新人だった私も、会社に入ったばかりのころを振り返ると……
「これ、見といて」と、分厚い業務マニュアルを渡されたものの、それを見ただけでは、何をどうしていいのかわからず途方に暮れたものでした。
業務の全体像すらつかんでいない状態で詳細なマニュアルを読んでも、そこに書いてある状況が想像できず、戸惑うばかり。
それに、業務上必要なことが書いてあるとしても、分厚いマニュアルは開く気になりません。
気合を入れていざ開いたとしても、文字文字文字……文字だらけだったら、誰もが面倒くさくなって音を上げてしまうでしょう。
社員教育に時間をかけられない時代の最適解とは
いま、ビジネスの現場で求められるのは「スピード」。
マニュアル×スピード …… 答えはビジュアルです!
ビジュアルで表現することによって、読み手の理解度は格段に早く、しかも深くなります。
文章から、実際のシチュエーションを想像するのって、じつはものすごくたいへんなことなんです。
テレビのニュース番組なんか見ていても、アナウンサーが原稿を読み上げるのを聞いただけではわかりづらかったものが、図が出てきたとたん、「ああ、そうだったのか!」と理解できたって経験、ありますよね?
ならば、マニュアルに図を入れさえすればいいかというと、ことはそんなに単純ではありません。
自分の業種ではどうしたらいいのか
ビジュアル表現には、動画、マンガ、写真、図解と色々あります。その中からどの手法を使うのが一番効果的か……。
例えば、工場の業務マニュアルをビジュアル化するとしたら、動画が最適です。機械の使い方や作業工程など、実際の動きをそのまま見せたほうがわかりやすい。
精密な機械をイラストで表現するとなると、相当なコストがかかってしまいます。実際の作業手順を撮影するだけなら、自分たちで簡単に動画をつくることができます。
動画に字幕を入れる無料ソフトもたくさんありますし、操作も簡単です。それらを使えば、手軽に動画マニュアルを作ることができます。
接客業など、お客様のタイプや状況に合わせた臨機応変な対応が必要な業種の場合、マンガが最適です。また、インバウンドの伸びで世界から注目を浴びている「おもてなしの心」を社員に学んでほしいケースでも、マンガが最適といえます。
「人」が関わる内容に動画を使おうとすると、自分たちでつくるのは難しく、きちんとしたものを作ろうとすると相当なコストがかかります。
その点、マンガですと、動画よりもコストが抑えられ、描く内容にも自由度が出ます。さらに、改訂する際にも動画より容易です。
もちろん、マンガもプロに任せた方が、納得のいく出来になるでしょう。マンガの外注費は、動画に比べてはるかに低くできるはずです。
マニュアル全体のボリュームを抑えたい場合は、イラストや写真を利用するのがお勧めです。動画やマンガは訴求力が高いのですが、容量、ページ数がかさんでしまいます。
持ち運びのしやすい、ハンディ版の「要点まとめマニュアル」をご希望の場合は、イラストや写真でビジュアル要素を補って理解の促進につなげるとよいでしょう。
マンガマニュアルにご興味が湧いた方は、こちらもご覧ください。