トレンド・プロ出版編集部の檜山萌子です。
ビジネスコミックの最大の特徴とはなんでしょうか ──
それは、元本となるビジネス書のメソッドを
ストーリーを追いながら、臨場感を伴って理解できる点にあります。
では、どんなストーリーに落とし込んでいるか、
どんなストーリーなら読者にとって有意義なものになるか、
今回はビジネスコミックを制作する上で
絶対に外してはならないストーリーの「型」についてお伝えしたいと思います。
最後はハッピーエンドでならなければならない
いわゆる“エンタメ作品”にはさまざまなストーリーがあります。
「サスペンス」「ホラー」「恋愛」「青春」といった
“ジャンル”によってストーリーを分類する方法もありますし
お話の終わり方、「ハッピーエンド/アンハッピーエンド(バッドエンド)」で分けることもあります。
こういったストーリーの種類は「型」と呼ばれ、
型をいくつか組み合わせることで、
読者の興味を引き、読んでいて飽きのこない物語がつくられます。
(バッドエンドの青春もの、なんて少し読みたくなる組み合わせですよね)
では、ビジネスコミックで最も多く使われるストーリーの型は何でしょうか。
答えは「ハッピーエンド」です。
なぜなら、ビジネスコミックを手に取る読者は
「今、目の前にある問題を解決してくれるなにか」を探しているからです。
冒頭でも述べたように、
読者が解決したい問題に対して
ストーリーを追いながら、その解決策を臨場感を伴って理解できるのが
ビジネスコミックのメリットです。
「解決できるかもしれない」と思って本を手に取ったのに
それがバッドエンドなら、
そこで紹介されているメソッドを実践してみたいとは思いませんよね。
ビジネスコミックの使命は「やってみよう!」と読者に思っていただくことです。
そして前向きな気持ちになってもらうことです。
そのためにストーリーがあり、その中で落ち込んだり喜んだりする「キャラクター」がいるのです。
(キャラクターの立て方にもセオリーがあるのですが、それはまた機会を改めてお伝えします)
ビジネスコミックを開いてみてください。
そこには、どんな困難な状況に置かれても決してめげることなく、
メンターからもらったヒントやメソッドを駆使して、成功へと向かっていく主人公の姿があります。