
環境省様 『北斎風循環型社会之解説』
キーワード:環境 パンフレット
日本の政策をマンガでアピール
クライアント名
漫画化の目的
洞爺湖サミットにおいて日本の循環型社会への取り組みをアピールするため
漫画のターゲット(読者)
国内外の政府関係者・プレス関係者
漫画の活用方法
洞爺湖サミット等の環境関連イベントで配布
制作物仕様
A4版21ページカラー(小冊子版)
マンガ仕様
カラー 11ページ
作品概要
2008年7月に北海道で行われた洞爺湖サミットで、日本の環境政策をアピールするために作られたのがこのパンフレットです。
世界的に知られている葛飾北斎が描いた『北斎漫画』をモチーフに、日本が提唱する「循環型社会」の実現に向けた取り組みを、いまや世界共通語となった「MANGA」でわかりやすく紹介しています。
21世紀によみがえる『北斎漫画』

環境サミットとも言われた洞爺湖サミットの場で、環境省がアジア、そして世界の循環型社会づくりの主導的立場にあることをアピールするため、循環型社会についてわかりやすく解説したマンガ冊子を制作しました。
ナビゲーター役は、循環型社会がすでに発達していた江戸時代の絵師で、世界的にも著名な葛飾北斎。生涯93回の引越しをしたという北斎が現代に引っ越してきたという設定で、過去・現在・未来の日本の循環型社会への取り組みを洒落っ気たっぷりに紹介しています。
7つの言葉で世界にアピール

本文は北斎の手によるスケッチ画集『北斎漫画』をモチーフにした漫画と、2008年版の環境・循環社会白書のダイジェストとした解説を左右に配したページ構成で、中学生から理解できるよう内容を噛み砕いて紹介しています。また、「エコ漫画家」として知られる赤星たみこ先生にコラムを寄稿していただき、循環型社会をより身近に感じていただけるようにしました。
G8参加国の英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語に加え、アジア圏に向けて、中国語、韓国語の7カ国の言葉に翻訳され、洞爺湖サミットやその後の海外の環境に関するイベントで配布され、非常に注目を集めたと伺っています。
お客様からの声

8カ国語パンフレットを1ヶ月でスピード作成
2008年7月に開催された第34回主要国首脳会議(北海道・洞爺湖サミット)で各国首脳をはじめとする関係者に配布したパンフレット『北斎風環境型社会之解説』の制作をお願いしました。テーマであった「循環型社会」を身近なものに感じてほしいという思いと、葛飾北斎の『北斎漫画』から、マンガという着想を得ました。 スケジュールは、1ヶ月の間に8カ国語にわたるパンフレットを作成するという厳しいものでした。
しかし、トレンド・プロさんには、「これぞプロ魂!」という気迫で仕事をしていただき、無事に洞爺湖サミットの場に配ることが出来ました。今、思い出して改めて感謝を深めています。漫画家さんの絵も、北斎漫画の絵を良く捉えられていて素晴らしかったです。本物の北斎漫画のカットも数点入っていますが、それらと比較しても違和感はなく、同じトーンで書いていただきました。また、コマ割を大きくしていただき、テンポを良くすることも心がけました。
洞爺湖サミットや会議で「beautiful!」と大人気
実際にサミットで配布した様子を直接見ることは出来なかったのですが、現場にいた方から、パンフレットが非常に高い関心を集めていたと伺いました。会場近くのホテルやメディアセンターにも置いたのですが、なんと、そちらもすべてなくなってしまったのです。そういった資料はあまるのが普通ですので、これは異例の人気ぶりです。
また、2008年8月にスウェーデンのストックホルムで「世界水週間」という2,000人規模の会議がありました。そこの休憩スペースにあるテーブルの上にもこのパンフレットを10部ほど置いたのですが、少しその場を離れて戻ってくると、もうすべてなくなっていました。これはいいぞ! ということで、新たに20部ほど置こうとしたら、置いている側から「beautiful!」と言って持っていってしまうのです。非常に人気を博していました。
これだけ成功した要因は、「意外性」と「美しさ」だと思います。マンガであるという意外性に加え、その意外なものが非常に美しいということで、興味を引きました。国際的に勝負するならば日本の芸術だと思っていましたが、それが功を奏しました。中身が文章ばかりでは飽きてしまいますしね。おかげさまで大成功を収めることが出来たと思います。
関連リンク | →環境を取り扱った制作物リスト →広告マンガ講座|広告マンガ2分間理論 →制作実績一覧 |
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